2020
07.14

【今、これが食べたい02】うなぎ

Food, Unagi

7月21日は土用の丑の日。平賀源内に踊らされるつもりはない。しかし、この時期になってくるとなんとなくではあるが、『うなぎ』を食べたくなるのは私だけだろうか。

2月あたりからは自粛してなるべく外食を控えていた。緊急事態宣言解除後も外食をあまりしないまま過ごしていたら、どんどん感染者数が増えてしまい、外食するタイミングを逃してしまっていた。

私は外食しないと食べなくなるのが『うなぎ』だ。 私の家食ではなかなかうなぎは登場しない。昔は家でも『うなぎ』をよく食べたが、スーパーなどで売られている国産『うなぎ』が非常に高価だからだ。正直、この売価なら鰻屋さんで食べても同じぐらいの値段の場合があるレベル。「それなら鰻屋さんで食べたい」と思ってしまっている。だから私は家で食べることがなくなってしまった。

うな重という完成したデザイン

『うなぎ』も〝丼〟〝重〟または〝ひつまぶし〟などあるが、今は〝重〟を食したい。〝丼〟も〝ひつまぶし〟も大好きなのだが、この半年以上食していない『うなぎ』は〝重〟を所望したい。さらにいうと、「外カリ中フワッ」の『うなぎ』も本当に大好きではあるが、今は「フワッフワッ」の『うなぎ』が食べたい。

ふっくらとして一粒一粒がしかっりとしたお米の上に「フワッフワッ」の『うなぎ』がのっかり、そこに秘伝のタレが適量にかかっている……、お重の蓋を開けると湯気が立ち上がる様。これは完成されたうな重のデザインだ。その完成品のひと口めはそのままでほおばる。何口か堪能した後に、山椒を上部高くからお重に向かって、『うなぎ』全体に少しずつ振りかける。このデザインが完成あれていたうな重がさらにこのアクセントをつけて完璧になる……。

百貨店にある名店

「フワッフワッ」の『うなぎ』というと、新宿タカシマヤ タイムズスクエアにある〝赤坂 ふきぬき〟に行きたくなる。この名店のうな重の「菊」はなかなかのお値段ではあるが、その価値があるうな重だ。重にうなぎが3枚びっしりと並んでいる。その『うなぎ』が「フワッフワッ」。甘めのタレも好きなのだが、ここの甘すぎないタレも相当に美味い。そして、厚みのあるうなぎが「フワッフワッ」なので箸で簡単にひと口大にでき、このひと口大とごはんを一緒にほおばる。最高に美味いのだ。大盛りにもできるが、普通盛りが『うなぎ』とごはんのほうが全体のバランスがいいと思う。

肝吸いもちょうどいい。お新香は『うなぎ』を食べ終わった後に新しく入れてもらったお茶と一緒にゆっくり食してうな重の堪能時間が終了する。

また14Fから見える新宿の景色も昼夜問わず、これまたよし。

今年の土用の丑の日は「フワッフワッ」の『うなぎ』を食べたい。

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